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2020年2月27日木曜日

丹波の山里ベッカライカフェ・:*【ゾンネ通信:No,0340】*:・(2/28~3/3)*:・

今年は閏年と言う事もあり、2月は1日多い29日迄ありますが、瞬く間に弥生3月を迎える様な慌ただしさを自覚致しております。

皆様の中にも、確定申告や年度末決算で、事前の準備は整っていた積りであったものの、年の瀬とは少し異なった慌しさに参っている方もいらっしゃるのではないでしょうか。

枕草子で清少納言は「やよひ三日はうらうらとのどかに照りたる…」と書いています。
古より草木がいよいよ生い茂るつきと言う意味の、“木草弥生(いやお)い茂る月”が詰まって“やよい”となったと言う説は、2月の“きさらぎ”とは対照的に、あまり異論がない由来だと言う事だそうです。

初春(しょしゅん)雨水の末侯「草木萠動す(くさきほうどうす)」とは、まさに草木が芽を吹き始める時節であることを知らせてくれています。

今年(今季)に限っては肌寒い日もあったものの、平年を大きく上回る最高気温の日が多く、庭でも色々な花の芽が庭の土の中から顔を覗かせています。

春の足音は着実に、はっきりと足音を響かせながら近付いてきています。

野鳥の囀りも、幾つか異なる鳴き声が至る所で聞こえ始め、庭の樹木の枝から枝へと戯れる番いの鳥が、楽しそうにしている様子は本当に長閑で良いものです。

先週末、京都新聞の丹波版に弊店の紹介記事が掲載され、広い京都府下で広いエリアを占める丹波地域のみならず、舞鶴や綾部、福知山の夜久野からお越しになったお客様からも「拝見しましたよ。」と、お声かけを頂きました。

さらに広い京都北部エリアでの掲載だった事にびっくりして、少し気恥ずかしさもございましたが、わざわざでも訪れてみて良かったと感じて頂ける様な、商品品質と接客サービスに努めて参りたいと、心新たに自覚したところでございます。

どうか新しい月の3月も、それ以降も宜しくお願い致します。


【感染予防及び拡散防止策とお客様へご協力のお願い】


新型コロナウイルス感染症に関しまして、感染予防、拡散防止に細心の注意を払い、以下の対策を講じております。

お客様に安心してご来店して頂くため、販売スタッフが一定程度の収束が見られる期間に於まして、マスク着用にて接客をさせて頂く場合がございます。

これは、スタッフの体調不良によるものではなく、飽く迄も予防策と致しまして、お客様とスタッフの健康と安全を考慮したものです。
何卒ご理解とご協力を賜ります様宜しくお願い申し上げます。

感染症予防対策への取り組みと致しまして、店内数カ所に消毒用アルコールスプレーを設置致しております。
また洗面所にも常時手洗いの薬用液体石鹸、消毒用アルコールスプレーとペーパータオルをご用意致しておりますので、お手元の細めな手洗いと消毒にご協力をお願い致します。

ご来店前に、発熱(37.5度以上)、咳や倦怠感等の風邪を疑う様な症状があるお客様は、掛かり付けの医療機関にご相談の上、お越し下さいます様お願い申し上げます。

店内で咳やくしゃみをされる際には屈む等して、マスク、ハンカチ、ティッシュ、上着の内側や袖より上の肘の内側等で口をしっかりと覆う「咳エチケット」に、どうかご協力をお願い致します。

感染機会を減らすための工夫、実行可能な感染拡大防止に努めてまいりますので、ご理解とご協力をお願い致します。


【営業日/営業時間等のお知らせ】


今週末金曜日からの営業(2/28~3/3)には営業期間中のスケジュールに変更予定はございません。

販売は金~火曜日まで朝8:00から夕方6:00の通常(通年)通りの営業時間で行っております。

またカフェ営業時間は開店時間~夕方5:00(Last order 16時30分)にて皆様のお越しをお待ち致しております。


【週末獨逸麺麭(今週末のドイツパン)】


2ヶ月周期の偶数月第4金曜日(28日)のドイツパンはヴァルヌスブロート(Walnussbrot=クルミブロート)です。

クルミの持ち味を最大限に引き出したライ麦主体の大型ブロートです。

ドイツをはじめヨーロッパではクルミの入ったパンは人気が高く、どのベッカライを訪れてもたいてい店頭には用意してあります。

弊店の本製品のレシピはサワー種(自家製天然酵母)を使用していないスタイルを採用致しておりますので酸味はありません。

ババリア地方(バイエルン州南部)で好まれる爽やかなスパイス(フェンネル・マジョラム)を効かせ、モラセスシロップ(廃糖蜜)で深みをだし、味わいにコクを持た仕上がりにしています。


日曜日(3月1日)のドイツパンは、ディンケル麦(スペルト小麦)を使った小麦混合ブロート(Dinkel-Weizenbrot =ディンケル・ヴァイセンブロート)です。

ディンケル小麦は、現在広く利用されているパン小麦(普通小麦)の原種にあたる古代穀物です。

ディンケル小麦が発見されている最も古いものは紀元前6~5千年紀のもので、 トルコの東アナトリア地方、イラン北西部、ジョージア南部、アゼルバイジャン西部、そしてアルメニア全域一帯に広がるアルメニア高原にある標高5000mを超えるアララト山脈の麓で見つかったものが最初で、その頃から栽培されていたものと考えられています。

 その後の他には、 ブルガリアで紀元前3700年頃のもの、ルーマニアやポーランド、南スウェーデンでは紀元前2500年~1700年頃、 デンマークでも紀元前1900年~1600年頃の新石器時代と呼ばれた時代に、中央アジアから北ヨーロッパの、特に高山地域での栽培が確認されています。過酷な環境にも順応する強さを持った麦であると言えると思います。

紀元前1700年頃から今現在のドイツ語圏のスイスで栽培されていたことが確認されています。 
ゲルマン語圏での栽培はその頃からのとても歴史の長く、伝統的に栽培されてきた穀物と言えます。

人為的な品種改良がなされていない原種で、その穀粒の厚い皮殻はとても強固な構造になっています。

汚染物質や昆虫から内部の穀粒を守り、化学肥料、除草剤、殺虫剤や農薬を殆ど用いることなく栽培することが可能で、非常に強い穀物であると言われています。

弊店でも10年程前に、ある方に日吉町内でディンケル麦の栽培を依頼し、使わせてもらったことがありましたが、脱稃(籾から籾殻を取り除いて玄麦に仕上げる工程)が通常の籾摺り機では殻が取り除けず、複数回機械を通さないと玄麦に仕上げられない旨伝えられ、割が合わないと言われたことがありました。
(※ それ以前に、食管法を盾に、どこの農協のライスセンターにある籾摺り機は、基本的に自主流通目的の穀物の持ち込みは、当然有償であるにしても断固お断りのスタンスなので、コメ以外の麦の脱稃を認めてくれる、脱穀後の麦の持込可能な、籾摺り機の使わせてもらえる機械所有者とのコネクションがなければ、通常小麦であっても脱稃工程をクリアする壁を超えるのが困難なのが、現在の日本の食料管理の現状です。つまり、自家栽培小麦の理想と現実はなかなか大きな距離があるのが現実なのです)

耕作に関しても、比較的高地の胡麻の郷でも日本の多湿な気候のため、麦(ディンケル)が病気になり易く、栽培不向きとの感想をお聞きしておりました。(今回は3年前にドイツで購入し、チルドストックしておりましたビオ(有機栽培由来製品)の玄麦を使用致しております)

ディンケルはドイツでは昔からとてもポピュラーな素材で親しまれており、ゲルマン言語圏の各国ではどこにでも販売している馴染み深い素材です。

ドイツ南部の都市の地名にもディンケルの名のついたところがあります(バイエルン州にはディンケルスチャーブやディンケルスビュールがあり、ディンケルスビュールには訪問したことがありますが、とても美しい古い木組みの三角屋根の家が並ぶ、歴史的景観地区は圧巻です)

18世紀頃には盛んに栽培されていたのですが、20世紀に入り、今現在の小麦の様に収穫量が多くなく、流通までの工程に手間が掛かるために栽培が減少しました。 


しかし、最近ではヨーロッパ各地における長年の追跡調査で、小麦アレルギーを持っている人が食しても85~90%は発症していないことが報告されています。

そのためこの穀物は、特に多くのアレルギー患者に評価されているため(ただし、完全なるグルテンフリー素材ではないので、アレルギーのある方は一応医師との相談の上で食べてください)、有機栽培の分野で復活して徐々に耕作面積を広げています。 

麦の歴史を紐解くと、1万年以上前から栽培されていたと言われている麦も、大きく分けると原種(古代種)と言われる物は2系統ございます。

1つはディンケルと同じ系統の所謂「一粒小麦」等と同じ殻付き小麦の形態の「エマー小麦(Emmer)」です。

こちらの起源はトルコ南東部のカラカダク山地付近で、こちらも栽培が始まったのが紀元前7000~5000年頃と推定されています。

エマー麦はタンパク質とミネラルが豊富で、適度にグルテンがあるのでパン作りに適しており、ビールの生産にも使用されますし、トスカーナ地方を中心にイタリアでは伝統的にこの麦を使ったスープが食べられています(ただし、小麦アレルギーなどグルテン関連障害を持つ方には適さない食材です)。


もう1系統は2018年の4月末に“カムートブロート”(Kamutbrot=古代小麦ブロート)と言うドイツパンをお出ししたことがございましたが、こちらも小麦の原種と言われている「カムート麦」です。

国内での取り扱いは「極めて稀」な古代品種の「カムート」という名前の麦も全く一般的ではないのですが、コラサン(ホラーサーン)小麦と言う名前で耳にされたことのある方(自然食品に極めて詳しい方では)はいらっしゃるのではないでしょうか。

デュラム小麦の祖先で、品種を改良していない古代小麦の一種です。およそ6000年前頃からエジプトやヨーロッパで栽培され、当時の人々の主要穀物とされてきたとされています。

一般の小麦に比べて、たんぱく質、マグネシウム、亜鉛、セレン等の、ミネラルやビタミンEを多く含み、特有の穀物の甘みやもちっとした食感が特徴ですが、これ自体としての「ツナギ」を持たないため、製パン性を向上させるにはツナギとなるグルテンの様な性質を持つ素材とのブレンドが必要となります。

話は少し逸れてしましましたが、ディンケル麦の栄養評価は高く、表皮と胚芽に重要な栄養が含まれている普通小麦と違い、ディンケル麦の栄養は硬い皮殻の内部にあります。

そのため、たんぱく質(アミノ酸)やビタミン、食物繊維などの栄養が除去されず、脱穀・製粉後も豊富に栄養成分が含まれています。
今回はその名の通り小麦粉との併用なので、小麦タンパクへのアレルギーのある方には不向きなドイツパンですが、素材の持つ栄養や、かすかに感じられる独特のナッツ香と共に、小麦やライ麦とは異なる歯ざわりをお楽しみ頂けることと思います。


【《秋冬限定》この週末からのパングラタン】

今週末のパングラタンは、ジビエの里で食す「日吉産鹿肉の赤ワインとトマトの煮込み(Ragoût de chevreuil au vin rouge et tomate)」をご用意いたしました。ジビエビギナーにもとても好評です。

「日吉町胡麻地区」の野山を我がもの顔で駆け回る野生の鹿を地元の敏腕ハンターが仕留めた、新鮮で身の締まった貴重な鹿肉をたっぷり使わせてもらいました。

一昼夜、香味野菜とハーブと共に鹿肉をたっぷりの赤ワインに漬け込み、肉、野菜をそれぞれソテーし、漬け込みに使ったたっぷりの赤ワインとトマトで煮込んだ、とても贅沢なひと品です。

毎回書かせていただいておりますが、鹿肉は牛肉と比較して脂質が1/5でカロリーは半分以下なのに、鉄分は1.7倍でヘム鉄と呼ばれる、身体に吸収されやすい鉄分が豊富なことから、貧血や冷え性を予防する働きがあり、まだまだ寒いシーズンにはもってこいの食材と言えるでしょう。

鮮やかな紅色と脂身の少ない鹿肉を、血生臭くて硬い肉と言う先入観で敬遠する方も大勢いるのも事実ですが、ヨーロッパの星付きレストランでのコースの肉料理では、野生鹿の滋味に溢れ深みのある肉の旨味が最高位のグレードの扱いとされている位に、ローストやグリル、煮込み等によって料理の個性をぐっと引き上げ、シェフの力量を遺憾無く反映してくれる特別な食材なのです。


【《秋冬限定》ホームメイドの熱々スープ】


今週金曜日からは自家製スープ「レッドキドニービーンズスープ(Red kidney beans soup)」です。

レッドキドニーとは欧米でよく利用されている赤隠元豆のことで、日本の金時豆と同じインゲンマメ種です。

紀元前に中米が起源と言われるレッドキドニーは16世紀頃にヨーロッパに伝わり、西域を経由して中国にもたらされ、日本へは17世紀中期に、中国から明朝禅を伝えた帰化僧の隠元禅師によって齎されたとされています。

キドニービーンズは、皮が厚くて煮崩れしにくい豆です。

レッドキドニーを使う豆料理の定番といえばメキシコ名物のチリビーンズですが、ブルガリアの修道士達が食していたトマトやパプリカで隠元豆を煮込むスープの「ボブ・チョルバ」や、オランダやその植民地であったインドネシアの郷土料理である「ブレンボン」、シリア国境周辺のトルコ南部郷土料理「エゾゲリンスープ」等々数え切れない程の郷土煮込み料理が存在します。

アメリカでも西岸で定番の隠元をピュレにした野菜たっぷりの「スピリット・ピー・スープ」等ありますが、今回はテクスメクス・スタイル(アメリカ南部~メキシコ国境地域の文化)ではなくてはならない赤隠元をピリ辛に煮込んだ定番料理のアレンジバージョンです。

南部ルイジアナ州は独立以前にフランスの統治下にあり、強制的に連れて来られたアフリカ系と、統治国フランスの文化が融合した「クレオール文化」が特徴的です。

今もなお、月曜日にケイジャンスパイス仕立てのピリ辛豆の煮込料理と、お米を食べる習慣を守り通している住民が多くいるそうです(興味深いことに、ニューオーリンズは月曜日に赤隠元豆の料理の伝統を守っていますが、メキシコのユカタン半島地方のマヤの子孫は月曜日に、「ブルケッケン」と呼ばれる伝統的な黒豆と豚肉のスープを出しています)。

まだ少し肌寒さを感じるこんな季節にこそ、ちょっと温まりそうなものは嬉しいですよね。

ビタミン(A/B類/C/E)も豊富でバランスが良い上、食物繊維が容易に摂取できる上カロリーも高くはない隠元豆には、カルシウムやカリウム、リン、マグネシウムと言ったミネラル成分においても優秀です。

そして、この「《秋冬限定》この週末からの熱々スープ」は、今回を含めてあと凡そ3営業週のみ、3月17日の販売で今シーズンは終了となります。

暖かい冬とは言え、多くのお客様にご賞味頂いて温かなひと時をご提供させて頂きましたことを、心より嬉しく思っております。


【新商品/販売終了/休止/再開/売価変更のお知らせ】 


・さて、大変有難い事に、ホワイトデーにもプレゼントとして使いたいとのご希望を頂き(勿論自分御褒美の秘かな愉しみに…というのも)、是非是非という事で期間延長して3月のホワイトデー(頃)まで販売させて頂く事と致しました。

口に運んだ時に広がる存在感とは裏腹に、ガトークラッシックショコラやブラウニーの様なドシッとした食感の重量感はそれ程なく、ジワっとあと引く深い黒のカカオの香りとほろ苦さは、まさに大人の為のチョコクグロフと言えると思います。

・この冬はイチ押しホットドリンクと致しまして、ジャスミンティーをお勧め致しております。

ジャスミンティーの香りの成分にはストレスを解放する効果や、イライラしている気分を沈静化させる効果の他、茶葉に含まれる茶カテキンの血糖値抑制効果、渋みの成分タンニンの脂肪低減効果、脂肪燃焼に働きかける効果も期待できる成分も含まれている、健康を気にする方にとってはとても興味を唆られる成分の豊富な中国茶の一つです。

令和2年新年に入り、通常販売価格400円(税込)のところ、3月末までの期間限定で300円(税込)で販売致しております。

普段はコーヒーや紅茶しか飲まない方、炭酸飲料や100%果汁信望者の方、或いはジャスミンティーに興味はあったけれども手が伸びなかった方!!
どうぞこの機会にポットサービスでお出ししている温まる上、香りでリラックスできるジャスミンティーを、ほっこりひと休みのひと時のお供に、心休まるひと時を過ごしてみては如何でしょうか?


【その他お知らせ】


・オープンエアでのんびりお茶やお食事を楽しんで頂くテラス席のご使用に関しまして、現在は、厳冬シーズン期間のため、テラス席閉鎖はお休み期間となっております。

いよいよ3月20日(春分の日)テラス席の解禁となります。
おそらくその頃は、まだ少し吹く風には花冷えの冷たさが残る季節ですが、穏やかで暖かな春の日差しを感じながらのオープンエアのカフェタイムをお楽しみ頂けます。

今しばらくの期間では御座いますが、喫茶・喫食は店内のテーブル席・カウンター席のみ御利用をお願い致します。


・当店では、新たに施行される健康増進法の趣旨に賛同致しまして、幼児から年配のお客様まで誰もが健康的に楽しめるお店として、喫煙・受動喫煙による健康被害を防ぐ観点から、来年新年度の2020年4月1日より、敷地内を全面禁煙(従来のタバコと同様に電子タバコ等の新しいタバコに関しても)と致します。

なお、敷地内には、建物内はもちろん、駐車場、テラス席や庭などの敷地も含まれます。利用される全ての皆様のご理解とご協力をお願い申し上げます。


・昨年10月より弊店でもクレジットカード、交通系IC、一部の電子マネーによるキャッシュレス決済の取り扱いを始めました。

経済産業省が推進する《キャッシュレス・消費者還元事業》の最大5%還元の対象店舗となっております。

但し、バーコードやQRコードの決済(payペイ・LINEペイ等)と、電子マネーへの現金チャージ、電子マネー残高不足による現金との併用は行うことができませんのでご注意下さい。
(キャッシュレス・消費者還元事業参加店舗検索アプリやWebサイトでは、弊店が決済手段の一覧に、コード決済(QR/バーコード)の使用が可能と誤って表示されております。原因は詳らかではありませんが、ご使用の際にはお気を付け下さい)。


・弊店には駐車場スペースを設けており、お車でのご来店のお客様にご利用頂いておりますが、駐車場スペースには限りがございます。

どうかグループでお越しになられるお客様は、乗用車お1人1台ではなく、可能な限り極力お乗り合わせの上お越し頂きます様、伏してご協力お願い申し上げます。また、駐車スペースは区画された所定の場所に正しくお止め頂きますことも併せて御願い申し上げます。

大きく道路にはみ出した駐車は工事車両のみならず、小学校・学童施設とも隣接する道路は通園・通学・生活道路の為、また配送大型車両や緊急車両も通行しており、近隣住民の皆様や、その他のお客様の通行を妨げる迷惑駐車は事故を未然に防ぐ意味からも、どうか慎み頂きます様重ねてお願い申し上げます。

(駐車場内及び公路上での車両に因る事故、或いは盗難・破損等のトラブルにつきましては、当店といたしましては一切の責任を負いかねますので予めご了承願います。店舗南側(厨房出入り口側)プレハブ倉庫横にも1台分のお客さま駐車スペースを確保致しております。)

(※天候不順や その他の理由のため、近隣各方面からのご来店が著しく困難な状況を事前に予想された場合には、営業時間の変更・中止を行う場合もございます。また、原材料・商材の入荷事情に拠り、予告なく販売予定商品の中止や、仕様の変更が発生する場合もございます。予め御承知於き下さいます様、伏してお願い申し上げます。なお、ご不明な点などがございましたら、何也とお問い合わせ下さいませ。)

~今週も拙い長文にお付合い頂き有り難うございました~


2020年2月20日木曜日

丹波の山里ベッカライカフェ・:*【ゾンネ通信:No,0339】*:・(2/21~2/25)*:・


漸くと言って良いものか、駆け込み寒波の影響で、週はじめのこの冬一番の寒気団の影響で、アチラコチラに雪の残るここ胡麻の郷はここでやっと冬の底を迎えられた様です。


朝の冷え込みも、これですよと云わんばかりの真っ白な朝。

雪化粧ではなく、強烈な冷え込みによる霜がビッシリと野にも山にも張り付き、日が昇ると儚く白い冬の朝の景色から一変して、土の下から芽吹き出した緑が日に日に広がっている事に、順調な春の訪れの実感を致します。


今週の水曜日が、二十四節気の春の2番目「雨水(うすい)」と、一つ季節は進みまして、春へと歩みを進めつつ、三寒四温を繰り返して雪から雨へと、そして穏やかな春霞の麗らかな日を挟みながら季節は進んで行きます。


2番目の季節「雨水」(啓蟄の前日)迄が四季三区分の初春(しょしゅん)と呼び、孟春や上春等とも呼ばれることもあります。

二十四節気をまた前仲後と三つに分けたものを七十二候と呼びます。

選り自然の風景や現象、生き物の様子に関するものが当てられているのですが、これも大陸から入ってきたもので、元々は嘗て中国の都のあった華北地方の自然を読み込んだものがそのまま海を渡って日本に入ってきたのですが、日本の四季の自然の風景や旬の物との差異がありました。

17世紀後半に日本的な内容に改められて、後にまで使用れる今の形に近いものになったそうです。


この雨水の期間の最初の候(初候)は「獺魚を祭る(たつうおをまつる)」と言います。

日本酒のお好きな方ならピンと来たかもしれませんが、山口県の旭酒造が海外で高く評価され、凱旋帰国的に日本国内でも人気に火が着いた「獺祭」の元々の名前の由来はここからきています。


獺(カワウソ)は自分が川で獲った魚をすぐには食べず、岸や岩の上に並べて置く習性があると言い伝えられ、これが、人間が供物を供えて神仏や先祖を祀るのに似ているところから、俗にこれを「魚を祭る」と言う様になったものをあてはめたものです。
(因みに文豪正岡子規の命日を「獺祭忌」と呼ぶらしいのですが、9月19日に行われるため、ここで言う七十二候の「獺祭魚」とは関係はありません)



何やら新型のウイルス性伝染病に絡む社会環境の潮目が、この1~2週間で変わった様に感じますが、少し違和感を覚える報道も散見される様に感じます。

手洗いと嗽(うがい)や、防護ではなく、あくまでも意図するところ拡散の防止のためのマスクの「正しい」着用と、免疫力を落とさない様々な生活習慣等を理解することが大切です。

人混みや、不特定多数の出入りのある施設への必要に迫られない限りの回避等(業務上やむを得ない場合には強い意識付け)を意識付けしておけば、いろいろなところから出てくる情報に疑心暗鬼になってしまうともなく、集団パニックを起こす心配もせずに過ごすことができるのではないかとも思います。

しかし、やはり経済の指標等には影響が出始めているようですね。

どうも世の中の萎縮ムードも、示されない判断基準や表に出てこない情報での判断をせざるを得ない所もあります。

国会の会期中ではありますが、正しく発信し、政争の具とされない様、また、公僕としての勤めをどうか願うばかりです。

受験をされる皆さんにも動揺は隠せない環境となっています。

ただ、どうか心も体も強く持って頂き、精一杯頑張って積み上げてきた努力の結果が、妨げられる事なく反映される忘れがたい春となる事を願って止みません。
受験生の皆さん、頑張って!!


【営業日/営業時間等のお知らせ】

今週末金曜日からの営業(2/21~2/25)には営業期間中のスケジュールに変更予定はございません。

販売は金~火曜日まで朝8:00から夕方6:00の通常(通年)通りの営業時間で行っております。

またカフェ営業時間は開店時間~夕方5:00(Last order 16時30分)にて皆様のお越しをお待ち致しております。


【週末獨逸麺麭(今週末のドイツパン)】


金曜日(21日)の2ヶ月周期の偶数月第3金曜日のレギュラードイツパンのラインザメンブロート(Leinsamenbrot:=亜麻仁ブロート)を販売致します。

主素材はライ麦を使用した混合タイプのドイツパンになります。

栄養価値としましてはオメガ3(n-3系)脂肪酸(不飽和脂肪酸の一種)のひとつであるα-リノレン酸、水溶性・不溶性のバランスがとれた食物繊維、さらにポリフェノールの一種であるアマニリグナンが豊富に含まれています。

α-リノレン酸は動脈硬化の予防、アレルギー予防、免疫機能の改善などにかかわるヒトにとって重要な脂肪酸ですが、体内では作ることのできない必須脂肪酸のひとつです。そして植物の中でも最も多い100g中 24.0g というα-リノレン酸が亜麻仁には含まれています。

また、リグナンはポリフェノールの一種で、抗酸化力や炎症反応を軽減する効力を持ち、腸内細菌の働きにより女性ホルモンのエストロゲンと同様の働きをもつ成分に変化します。

そのためエストロゲンは体内の総コレステロール値を下げ、またコレステロールの一種であるLDLを減らしてHDLを増やし、心筋梗塞などの心疾患、動脈硬化や骨粗鬆症の改善に効果的と言われ、内蔵脂肪面積が減少し、抗肥満効果があることもあり、リグナンの摂取によって、肝機能の改善作用が認められているそうです。
薄い灰色の比較的目の詰まったクラムは程よくソフトで、多くの食材に組み合わせられる万能ブロートだと思います。

23日(日・天皇誕生日)のドイツパンはフランケン地方風のバオァンブロート(Fränkisches Bauernbrot=農夫風田舎パン)です。

ドイツ語圏でのベーシックブロートであるこのドイツパンは、非常に素朴な外観と細かな気孔が規則正しく並び、とてもバランスのとれた味と、ライ麦の芳ばしい香りとサワー種(自家製天然酵母)由来の豊かな酸味を楽しむ事ができる大型パンです。

ドイツの連邦食品農業省が出している食品のガイドラインブックの「ジャーマンフードブック」の“パンとビスケットのガイドライン”基づく農夫のパンの定義によれば、通常のライ麦の含有量は20%を超えており、追加された酸味の少なくとも3分の2はサワードウからのものでなければなりません。

 ドイツの農夫風パンは通常はカット/クープはされませんが、クラスト全体に細かく避ける様なヒビ割れを起こさせる事で独特のクラック模様を作り出します(因みにドイツでの上記のビスケットの定義には、250g未満の小型パンが全て該当され、プレッツェルやカイザーゼンメル、ベルリーナ・シュリッペンなどの他、クロワッサンなどもここに含まれます)。

地域の特徴の1つは、ザクセン州の農家のパンは時々、生地にマッシュポテトやポテト製品を加えて作ることです。


バイエルン州等ドイツ南部からオーストリアにかけてのエリアで人気がある軽い爽快系スパイスのフレーバー“アニス、コリアンダーやキャラウェイ”の仄かな香り付けが絶妙な個性になり、後味の印象を引き立てます。


【《秋冬限定》この週末からのパングラタン】


今週末のパングラタンは、「牛肉のフランドル風煮込み(Carbonade flamande)」です。

牛肉と野菜を黒ビールとトマトピュレを軽く黒糖や蜂蜜で甘みをつけ、スパイスやシーズニングで香り高く煮込んだものです。

ビール煮込みで有名なのが、ベルギーやフランス北部一帯のフランドル地方の郷土料理「カルボナード・フラマンド(フランドルシチュー)」です。

あちらは濃厚なトラピストビール(修道院醸造の黒ビール)を使い、牛肉と共に「パンデピス」というアニスとハチミツを効かせた焼き菓子を一緒に煮込のが特徴です。

肉は基本的には牛肉を使用しますが、豚肉や鶏肉でも作られるそうです。


ドイツにも豚肉を用いたビールポークチョップ(Schweinegeschnetzeltes in Bier)を始め、ビールを用いた「煮る」「焼く」料理が無数存在します。

牛肉は一晩黒ビールとともに香味野菜と一部のスパイスと共に漬け込んで柔らかく、香り高い凝縮感のある下ごしらえをいたしております。
トマト仕立てにビーフの旨味の染み出したビールでじっくり煮込んだ牛肉の旨みが凝縮された、とても贅沢な一品に仕上げました。


【《秋冬限定》ホームメイドの熱々スープ】

今週末からの自家製スープは、昨年末にもお出しして好評だったイタリア・トスカーナ地方の郷土料理のスープ「ズッパ・トスカーナ(Zuppa toscana)」を御用意致しました。
その名の通りZuppa=スープ、 toscana=トスカーナなので「トスカーナのスープ」という事なのです。

中世15世紀文藝復興華やかなメディチ家の統治下で、文化の花開いた古都フィレンツェを州都に持つイタリア・トスカーナ州の郷土料理は、シンプルで、まさにそのもの自体がトスカーナの大地を体現した様な素朴で、それでいて具材がたっぷりの煮込みスープです。

詳しくは分かりませんが、元々は同じくトスカーナ州にある斜塔で有名なピサ(pisa)が発祥と言われています。

 古典的なズッパ・トスカーナは、通常、ケール、 ズッキーニ 、カネリーニ豆(白インゲン豆)、ジャガイモ、セロリ、ニンジン、タマネギ、、エキストラバージンオリーブオイル、塩、唐辛子、トーストしたトスカーナのパン、およびリガティーノ(イタリアベーコン)から作られたスープです。

現在においては、アメリカにあるイタリアンレストランチェーンの「オリーヴガーデン」で提供されていたズッパ・トスカーナに人気が出て、一躍アメリカでは知名度を上げる事となったのですが、アメリカでの提供したスープにはヘビークリーム(乳脂肪分の多い生クリーム)や、ハーフアンドハーフ(生クリームとミルクを1:1の乳製品)、ビーガン向けに肉製品を全く除いたココナッツミルクバージョンなども登場し、現在では逆輸入的にイタリアでも乳製品を加えたアメリカ仕様が、Web上で見ていると多い様に思います。

また、オリジナルは青物として青汁で有名な“ケール”の葉を用いるのですが、ホウレン草仕様も多く、今回のご提供はハーフアンドハーフでホウレン草の「アメリカーナ仕様」でご用意致しました。

そして、この「《秋冬限定》この週末からの熱々スープ」は、今回を含めてあと凡そ1ヶ月(4営業週)のみ、3月17日の販売で今シーズンは終了となります。

暖かい冬とは言え、多くのお客様にご賞味頂いて温かなひと時をご提供させて頂きましたことを、心より嬉しく思っております。

【新商品/販売終了/休止/再開/売価変更のお知らせ】 

・今年のバレンタインデーは、皆さん如何だったでしょうか?
どうも、聞こえてくる話は女性同士の友チョコと、自分自身へのご褒美チョコが圧倒的で、世の男性はこの期間さえも、どうやら隅に追い遣られてしまった感があるようにも思えてきます。

さて、大変有難い事に、ホワイトディにも使いたいとのご希望を頂き、是非是非という事で期間延長して3月のホワイトデーまで販売させて頂く事と致しました。

ガトークラッシックショコラやブラウニーのように重たくなく、ジワっとあと引く深い黒のカカオの香りとほろ苦さは、まさに大人の為のチョコクグロフと言えると思います。


・この冬はイチ押しホットドリンクと致しまして、ジャスミンティーをお勧め致しております。

ジャスミンティーの香りの成分にはストレスを解放する効果や、イライラしている気分を沈静化させる効果の他、茶葉に含まれる茶カテキンの血糖値抑制効果、渋みの成分タンニンの脂肪低減効果、脂肪燃焼に働きかける効果も期待できる成分も含まれている、健康を気にする方にとってはとても興味を唆られる成分の豊富な中国茶の一つです。

令和2年新年に入り、通常販売価格400円(税込)のところ、3月末までの期間限定で300円(税込)で販売致しております。

普段はコーヒーや紅茶しか飲まない方、炭酸飲料や100%果汁信望者の方、或いはジャスミンティーに興味はあったけれども手が伸びなかった方!!
どうぞこの機会にポットサービスでお出ししている温まる上、香りでリラックスできるジャスミンティーを、ほっこりひと休みのひと時のお供に、心休まるひと時を過ごしてみては如何でしょうか?


【その他お知らせ】

・オープンエアでのんびりお茶やお食事を楽しんで頂くテラス席のご使用に関しまして、現在は、厳冬シーズン期間のため、テラス席閉鎖はお休み期間となっております。

いよいよ来月20日(春分の日)テラス席の解禁となります。
おそらくその頃は、まだ少し吹く風には花冷えの冷たさが残る季節ですが、穏やかで暖かな春の日差しを感じながらのオープンエアのカフェタイムをお楽しみ頂けます。

今しばらくの期間では御座いますが、喫茶・喫食は店内のテーブル席・カウンター席のみ御利用をお願い致します。

・当店では、新たに施行される健康増進法の趣旨に賛同し、幼児から年配のお客様まで誰もが健康的に楽しめるお店として、喫煙・受動喫煙による健康被害を防ぐために、来年新年度の2020年4月1日より、敷地内を全面禁煙(従来のタバコと同様に電子タバコ等の新しいタバコに関しても)と致します。なお、敷地内には、建物内はもちろん、駐車場、テラス席や庭などの敷地も含まれます。利用される全ての皆様のご理解とご協力をお願い申し上げます。

・昨年10月より弊店でもクレジットカード、交通系IC、一部の電子マネーによるキャッシュレス決済始めました。

バーコードやQRコードの決済(payペイ・LINEペイ等)と電子マネーへの現金チャージ、現金と電子マネーの併用はできません。

経済産業省が推進する《キャッシュレス・消費者還元事業》の最大5%還元の対象店舗となっております
(キャッシュレス・消費者還元事業参加店舗検索アプリやWebサイトでは、弊店が決済手段の一覧に、コード決済(QR/バーコード)の使用が可能と誤って表示されております。原因は不明ですが、ご使用の際にはお気を付け下さい)。


・弊店には駐車場スペースを設けており、お車でのご来店のお客様にご利用頂いておりますが、駐車場スペースには限りがございます。

どうかグループでお越しになられるお客様は、乗用車お1人1台ではなく、可能な限り極力お乗り合わせの上お越し頂きます様、伏してご協力お願い申し上げます。また、駐車スペースは区画された所定の場所に正しくお止め頂きますことも併せて御願い申し上げます。

大きく道路にはみ出した駐車は工事車両のみならず、小学校・学童施設とも隣接する道路は通園・通学・生活道路の為、また配送大型車両や緊急車両も通行しており、近隣住民の皆様や、その他のお客様の通行を妨げる迷惑駐車は事故を未然に防ぐ意味からも、どうか慎み頂きます様重ねてお願い申し上げます。

(駐車場内及び公路上での車両に因る事故、或いは盗難・破損等のトラブルにつきましては、当店といたしましては一切の責任を負いかねますので予めご了承願います。店舗南側(厨房出入り口側)プレハブ倉庫横にも1台分のお客さま駐車スペースを確保致しております。)

(※天候不順や その他の理由のため、近隣各方面からのご来店が著しく困難な状況を事前に予想された場合には、営業時間の変更・中止を行う場合もございます。また、原材料・商材の入荷事情に拠り、予告なく販売予定商品の中止や、仕様の変更が発生する場合もございます。予め御承知於き下さいます様、伏してお願い申し上げます。なお、ご不明な点などがございましたら、何也とお問い合わせ下さいませ。)

~今週も拙い長文にお付合い頂き有り難うございました~


2020年2月13日木曜日

丹波の山里ベッカライカフェ・:*【ゾンネ通信:No,0338】*:・(2/14~2/18)*:・

あっという間の2月の折返しの週末。
閏年とはいえ、2月はやはり短いと半ばでありながらも実感致します。

立春からグッと冷え込みがキツくなり、先週は降雪もあったので、漸くこの季節らしい景色の胡麻の郷となりましたが、既に三寒四温となりだしたのでしょうか、この週末には3月末から4月の気温並みの暖かな(否、寧ろ暑い位ではないか)日が数日続く様な予測が出ております。

最高気温5℃にも満たない日から20℃近くまで上がってしまうと、着ている服にも気を使わずには居られませんが、順応が追い付かなくて体調を崩してしまいそうになります。

先週末(8日/9日)も祝日の11日も、微妙ながらも天気は荒れることもなかったので、予測に反して割と賑わいのある休日の営業日となりました。

巷では新型コロナウイルスの影響で、観光地や商業施設に、徐々に影響が出始めている様な報道も見かけるようになりました。

インバウンドで賑わいのあった人気観光地には、海外からの来訪者の人影も疎らな様子がニュースでも映し出されており、インバウンド頼みの最近の風潮に、ちょっとした冷水を浴びせられた様な形になっているかもしれません。

用心を呼びかけることは大切ですが、何もかも萎縮している様な風潮には危うさを感じてしまいます。疑心暗鬼になってしまうと、間違った情報や不安を煽る情報を、冷静に、且つ慎重で分別有る判断が難しくなってしまいます。

よく言われている事ですが、免疫力を高める生活を心がけることがまず第一で、食事や睡眠、適度な運動とともに、ストレスを「溜め込まない」習慣を実践する事がとても重要になります。

不安や怒りのコントロールは簡単ではありませんが、健康で楽しく日々過ごすのは心がけ次第だと思いますし、目に見える効果ばかりではないものの、日々過ごす時間の充実感が感じられるようになるかと思います。

オリンピック/パラリンピックも、もう半年も待たずに開催されるこの2020年の序盤に、健康管理の学びと教訓を得たと考える方が前向きな気がいたします。

実際に罹患された方や、疑いのある、あるいはそうでなくても行動に制限をかけられているのストレスは、身体にかかる苦痛に加えて、逃れようのない色々な重圧に苦しめられている事だと思います。

せめて個々人各々の前向きな心がけと、正しい情報ソースからの知識が、世の中に蔓延している陰鬱としたムードを変えていけるのではないかと思いますし、問題ばかりを論っても、解決策や対応策を自ら用意できなければ、シスの暗黒卿のダークサイドのフォースに引きずられるばかりではないのかと思ったりもします。

2月後半が、明るく楽しい春の地均しの期間となります様に・・・

【営業日/営業時間等のお知らせ】

今週末金曜日からの営業(2/14~2/18)には営業期間中のスケジュールに変更予定はございません。

販売は金~火曜日まで朝8:00から夕方6:00の通常(通年)通りの営業時間で行っております。

またカフェ営業時間は開店時間~夕方5:00(Last order 16時30分)にて皆様のお越しをお待ち致しております。


【週末獨逸麺麭(今週末のドイツパン)】

2ヶ月周期の偶数月第2金曜日(14日)のレギュラードイツパンはカッセラーブロート(Kasseler-Brot=カッセル地方の郷土パン)になります。

グリム兄弟の生誕地で、フランクフルトの東にある町「ハーナウ (Hanau) 」から、「ブレーメンの音楽隊」でその名を知られる、ハンザ同盟の都市として繁栄した北ドイツの「ブレーメン(Bremen)」を経て、風力発電で有名な港町「ブレーマーハーフェン(Bremerhaven)」までの南北約 600kmにわたる“メルヘン街道”があります。そのほぼ中央に位置する街「カッセル(Kassel)」は、先にご紹介致しましたグリム兄弟が約30年間暮らし、民話の収集をした街として有名で、緑溢れる庭園や古城、美しい丘陵を持つ芸術の街です。

カッセルが発祥の地である“カッセラーブロート”はとてもシンプルで、ライ麦粉1:小麦粉2の配合率と、酵母・水・粗塩・サワードゥだけで作られる素材本来の味わいと、サワードゥ由来の酸味をダイレクトに感じて頂けるドイツパンだと思います。
薄い灰色の比較的目の詰まったクラムは程よくソフトで、多くの食材に組み合わせられる万能ブロートだと思います。


今週末日曜日(16日)のドイツパンはヴァイゼンミッシュブロート・ミット・ゾヤミル(Weizenmischbrot mit Sojamilch=豆乳を使用した小麦主体のライ麦混合パン)です。

以前にも「ミッシュブロート」について書かせて頂いたことが有りましたが、ドイツで提供されるパンのほとんどが混合パンで、単一穀物の各種類の50%以上で構成されなければならない2つのカテゴリーが存在します。(それぞれの穀物の全重量に基づいて)ライ麦主体の混合パンはライ麦粉の50%以上、90%以下を含有するもの(Roggenmischbrot)と、 同じく小麦主体の混合パンは小麦粉の50%以上、90%以下を含有するもの (Weizenmischbrot)がそうです。

ライ麦主体のパンは、ライ麦の割合が増加すると長持ちする新鮮さと個性的な味わいと風味が増し、 小麦粉主体のパンは、小麦の割合が増す事でより高い弾力性とマイルドな風味と食感のパンとなります。

今回は小麦主体の生地の仕込み吸水に豆乳を使用し、食べやすいながらもコクのある風味豊かな仕上がりとなっております。

以外に知られていないことですが、大豆の発祥は東アジアで、紀元前7000年頃には中国北部で、また日本でも紀元前4000年後期頃には栽培されていた形跡が確認されている程歴史は長く、故に現在に於いても生活のあらゆる部分で密着している食べ物であることは周知の事と思います。

しかし欧米での認知度は、まだまだアジア(東南アジアも含めて)のそれらに比べて低いのが現状です。

理由としては欧州に大豆栽培が伝わったのが18世紀に入ってから、また、北米に伝わったのが19世紀に入ってからと極めて歴史は浅いことが挙げられます。

また欧州に至っては栽培耕作地も広くはなく、欧州における大豆の世界全体比での収穫量の割合はわずか3%(2017年資料)しかなく、EU圏総合の輸入量は国と地域別に見ると世界第2位であるものの、そのうちの3/4は鶏や豚等酪農飼料として消費されるため、食材としての認識が深まってこなかったことなどが挙げられます。

しかし、ここ数年で状況にも変化が伺われ、アジアンフード(和食・中華・タイフード等)の関心の高まりや、ベジタリアンやビーガンの食事におけるタンパク質が豊富な食材として、様々な利用価値の見直し(代替肉等)などが注目されています。


【《秋冬限定》この週末からのパングラタン】


今週末のパングラタンは「鰆(さわら)と菜の花の白味噌豆乳グラタン」です。

“魚へんに春”と書いても、東北から関東地方などの駿河湾から北では晩秋から冬が旬と言われる「鰆(さわら)」ではありますが、ここ近畿・中国や四国周辺地域を中心とした西日本では、産卵期の「春」がもっとも「さわら」の獲れる時期でもあり、古くからこの時期に漁を行い、春に好んで食される“春告げ魚”として西日本の食文化に根付いています。

鰆は「鯵(アジ)・鯖(サバ)・鰯(イワシ)」と同じ青背魚で、動脈硬化を予防するDHAやEPAを多く含みます。

体内の塩分を調節して血圧を下げる働きをするカリウムが多く、DNAの合成や調整に深く関わるビタミンB12も多く含み、ほかにもナイアシン、パントテン酸も豊富で、生活習慣病の予防に役立つ魚です。

また、カルシウムの吸収を促進し骨の健康維持にも役立つビタミンDの含有量も多いとされます。

ここ京都では、鰆の西京焼きが大変に好まれ、フレッシュな白味噌との相性は言わずもがなかと思います。一度は賞味されたことが有るのではないでしょうか?

「菜の花」は、この時期ではすでに旬の名残となってしまいましたが、極めて栄養価の高い緑黄色野菜です。
βカロチン(ビタミンA)やビタミンB1・B2、ビタミンC、鉄、カルシウム、カリウム、食物繊維などの豊富な栄養素をバランスよく含んでいます。

β カロチンやビタミンCは免疫力を高め、ガン細胞の活動を抑え、流行性のウィルスの活性の予防に効果が期待できるとともに、抗酸化作用によるアンチエイジングと美肌効果もあります。


菜の花もまた体内の塩分バランスを保つカリウムも豊富で、動脈硬化の予防や治療中の方の食事に大変向いてます。鉄分も豊富ですので貧血気味の方には積極的に食べて頂きたい食材です。

 豆乳にはもう言わずと知れた女性には嬉しいポリフェノールの一種“イソフラボン”が豊富で、女性ホルモン「エストロゲン」と似た化学構造と働きをすることが分かっており、美肌効果や骨粗鬆症の予防にも一定効果が認められています(なんでもそうですが、摂りすぎは体に毒なのでバランスよく摂取することが前提です)。

白味噌もチーズとの相性も良く、醗酵食品の白味噌仕立てによる塩加減や甘みは牛乳仕立てのベシャメルソースとは又違ったまろやかさを醸し出し、グラタンのソースしとても十分に期待に沿う料理に変身します。

いつ頃だったか、ずいぶんと昔にゾンネ・ウント・グリュックでは、現在とても人気のあるサバ照りサンドとともに、鰆西京焼きサンドを販売したことがありましたが、今一つの反応だったために定番化出来なかった残念な思い出が御座います。(今ならどうだろう???再販の予定はございません)

【《秋冬限定》ホームメイドの熱々スープ】

今週末からの自家製スープは、アメリカ南部・旧フランス領時代に所縁あるアメリカ人“ケイジャン”や“クレオール” のソールフード「シーフード・ガンボ(Seafood Gumbo)」をご用意致しております。


この「ガンボ」は合衆国南部、メキシコ湾沿岸一帯のルイジアナ州を中心とする18世紀までフランス領だった地域の、フランス系・スペイン系白人とアフリカ系黒人やネイティヴ・アメリカン(先住のアメリカンインディアン)の混血による、純粋なアングロサクソン (英国系白人)文化とは異なる、異文化混合の中で発展していった独特の習慣や、独自のアイデンティティーの中で生まれた郷土料理だと言われています。

ガンボ(gumbo)とは、 奴隷として連れてこられたアフリカ人達が、「オクラ」を故郷の言語で「ガンボ」呼んでいた事に由来しているそうです。今回のスープはその名の通り、オクラを使った少しトロみのあるスープとなります。

ケイジャン料理の特徴でもあるピリ辛のカイエンペッパーや、フィレ・パウダーと言う香料の原料となる“サッサフラス”と言う木の葉を粉末にしたものを使い(これらを混合したスパイスが、“ケージャンパウダー”と言う名前で輸入食材店などでも売られています)、玉ねぎ・セロリ・パプリカは基本野菜として定義的にこのスープの具材として入ります。

主の素材が鳥肉(鶏・家鴨等)や、牛・豚である事も普通なのですが、メキシコ湾やミシシッピ河口周辺の湿地帯や沼地の水産物、主に甲殻類(エビ・カニ・ザリガニ等)や貝類を使用したガンボが人気です。

現地では ご飯にカレーライスの様にスープをかけて食べる事が多く、具材たっぷりのこのスープは、飲むスープと言うより「食べるスープ」と言った方が良いかもしれません。

復活祭(今年は4/1)の前日までの46日間を“四旬節”と言います。
伝統的なキリスト教では復活祭前の一週間を特別な期間として尊重し、復活祭前の木曜日(聖木曜日)と金曜日(受難日)からの三日間は特に重要な日とされ、祭礼や式典が行われます。

敬虔なカトリック教徒の多い合衆国南部のガンボは、この日だけは動物性の具材を使わず、緑黄野菜や根菜を七種、あるいは九種類煮込む精進料理的な野菜のガンボを各家庭で食べる習慣が残っているそうです。


【新商品/販売終了/休止/再開/売価変更のお知らせ】 

・今月最大の話題のイベントと言えば聖バレンタインデーではないでしょうか? 愈々14日、金曜日です。

ところが多いらしく、年々バレンタインデーの意味合いも変化してきている様に思いますが、皆様はどの様になさいますか?
さて、今年もこの1月末から、この時期に合わせてビターチョコのクグロフ「ショコラーデン・グーゲルフプフ(Schokoladengugelhupf)」を製造販売致しております。

こちらの商品を、このシーズンの限定製造として世に出してから年を経る毎に認知度も上がっており、プレゼントとしても、もちろん自分ご褒美スイーツとしてもご好評頂いております。

深い黒のカカオの香りとほろ苦さは、まさに大人の為のチョコクグロフと言えると思います。

御自分用にも、手土産にも、もちろん従来どおりの気持ちを添えたプレゼントにも。 


・この冬はイチ押しホットドリンクと致しまして、ジャスミンティーをお勧め致しております。

ジャスミンティーの香りの成分にはストレスを解放する効果や、イライラしている気分を沈静化させる効果の他、茶葉に含まれる茶カテキンの血糖値抑制効果、渋みの成分タンニンの脂肪低減効果、脂肪燃焼に働きかける効果も期待できる成分も含まれている、健康を気にする方にとってはとても興味を唆られる成分の豊富な中国茶の一つです。

令和2年新年に入り、通常販売価格400円(税込)のところ、3月末までの期間限定で300円(税込)で販売致しております。

普段はコーヒーや紅茶しか飲まない方、炭酸飲料や100%果汁信望者の方、或いはジャスミンティーに興味はあったけれども手が伸びなかった方!!
どうぞこの機会にポットサービスでお出ししている温まる上、香りでリラックスできるジャスミンティーを、ほっこりひと休みのひと時のお供に、心休まるひと時を過ごしてみては如何でしょうか?


【その他お知らせ】

・オープンエアでのんびりお茶やお食事を楽しんで頂くテラス席のご使用に関しまして、今年の厳冬シーズン期間のテラス席閉鎖はお休み期間となっております。
この期間中は、喫茶・喫食は店内のテーブル席・カウンター席のみ御利用致します。

・当店では、新たに施行される健康増進法の趣旨に賛同し、幼児から年配のお客様まで誰もが健康的に楽しめるお店として、喫煙・受動喫煙による健康被害を防ぐために、来年新年度の2020年4月1日より、敷地内を全面禁煙(従来のタバコと同様に電子タバコ等の新しいタバコに関しても)と致します。なお、敷地内には、建物内はもちろん、駐車場、テラス席や庭などの敷地も含まれます。利用される全ての皆様のご理解とご協力をお願い申し上げます。

・昨年10月より弊店でもクレジットカード、交通系IC、一部の電子マネーによるキャッシュレス決済始めました。

バーコードやQRコードの決済(payペイ・LINEペイ等)と電子マネーへの現金チャージ、現金と電子マネーの併用はできません。

経済産業省が推進する《キャッシュレス・消費者還元事業》の最大5%還元の対象店舗となっております
(キャッシュレス・消費者還元事業参加店舗検索アプリやWebサイトでは、弊店が決済手段の一覧に、コード決済(QR/バーコード)の使用が可能と誤って表示されております。原因は不明ですが、ご使用の際にはお気を付け下さい)。


・弊店には駐車場スペースを設けており、お車でのご来店のお客様にご利用頂いておりますが、駐車場スペースには限りがございます。

どうかグループでお越しになられるお客様は、乗用車お1人1台ではなく、可能な限り極力お乗り合わせの上お越し頂きます様、伏してご協力お願い申し上げます。また、駐車スペースは区画された所定の場所に正しくお止め頂きますことも併せて御願い申し上げます。

大きく道路にはみ出した駐車は工事車両のみならず、小学校・学童施設とも隣接する道路は通園・通学・生活道路の為、また配送大型車両や緊急車両も通行しており、近隣住民の皆様や、その他のお客様の通行を妨げる迷惑駐車は事故を未然に防ぐ意味からも、どうか慎み頂きます様重ねてお願い申し上げます。

(駐車場内及び公路上での車両に因る事故、或いは盗難・破損等のトラブルにつきましては、当店といたしましては一切の責任を負いかねますので予めご了承願います。店舗南側(厨房出入り口側)プレハブ倉庫横にも1台分のお客さま駐車スペースを確保致しております。)

(※天候不順や その他の理由のため、近隣各方面からのご来店が著しく困難な状況を事前に予想された場合には、営業時間の変更・中止を行う場合もございます。また、原材料・商材の入荷事情に拠り、予告なく販売予定商品の中止や、仕様の変更が発生する場合もございます。予め御承知於き下さいます様、伏してお願い申し上げます。なお、ご不明な点などがございましたら、何也とお問い合わせ下さいませ。)

~今週も拙い長文にお付合い頂き有り難うございました~


 スープ・グラタン販売終了のお知らせ 毎年冬季恒例の季節商品となります「スープ」「グラタン」に於きましては、今シーズンも多くのお客様にご賞味頂き、お楽しみいただいて参りました。 さて、今シーズンは例年よりも約1ヶ月ほど早くはなってしまいますが、今営業週(〜13日:火曜日迄) を持...