ゾンネウントグリュック作野商店では「盲導犬育成」の募金箱を設置いたしました。
先日、定休日を利用して京都府庁の福祉担当の職員に随行し、亀岡市曽我部町犬飼未ケ谷にございます「公益財団法人 関西盲導犬協会」に夫婦でお邪魔して参りました。
アテンドを担当して頂いた施設所長さんと指導員の方、京都府庁の担当課の職員の方と、今回の案内のために特別に参加して頂いた実際に盲導犬と共に生活されているユーザーの方には、本当に長らくのお時間を割いて頂き意義深い時間を過ごさせて頂きました。
自然に囲まれた環境の中、とても清潔で穏やかな雰囲気の盲導犬訓練施設でした。
およそ1年間で基本的な「Site(フセ)」「Down(オスワリ)」などのコマンド(号令)に始まり、誘導の基本から実際の市街地を誘導する為の判断力を養い、人との信頼関係を構築するプログラムを行なっています。
見学当日は、実際に盲導犬と共に生活されている全盲の女性の方も参加して頂いて、ディスカッションや、特殊なゴーグルを使かい視野を小さくしたり、全くボヤけた視界の視力障害の見えている世界を疑似体験したり、安全に視覚障害のある方を誘導する為の手引きのポイントを教えて頂いたりなど、とても有意義な時間を過ごさせて頂きました。
質疑応答での意見交換では、障害をお持ちの方へ間違った先入観や、して差し上げたい事としてもらいたい事、されると困ってしまう事等の親切心の意識のギャップに多くの点での意識のズレも同度に痛感し、どんどん目から鱗がボロボロ落ちるような今後改めるべき点の気づきを与えて頂いたように感じます。
ただ、訓練施設スタッフの皆様の献身的な努力と、その現場を支えるボランティアの皆様や、活動に賛同されている賛助会員の方達や法人・団体の義援によって途切れる事なく運営されている事を改めて理解致しました。
(皆さん本当に優しく、また信念を持った強さもひしひしと感じました)
微力ながらも弊店としても何かの一助になれればとの思いから、今後通年での盲導犬育成募金をお願いすると共に、盲導犬のみならず、介助犬、聴導犬への正しい理解を多くの方に広く深めて頂き、身体の不自由な方々との共生社会の機運が、これから先一層高まる事を願うばかりと感じました。
ちなみに2004年に俳優の小林薫さんが主演で製作された崔洋一監督で撮られた松竹配給映画「クイール」は、実際にこちらの施設で盲導犬訓練士として活躍されていた多和田悟さんをモデルとして描いた物語で、実際にこの現場でもロケが行われたほか、案内して頂いた施設のご担当者お2方と共に、特別参加して頂いた盲導犬ユーザーの女性も、撮影に参加されていたとの事でびっくりしました。
劇場ではなかったのですが、子供がまだ小学校低学年の頃にDVDをレンタルして鑑賞した当時の事も思い出しながら、本当に楽しい談笑と学びのひと時でした。
是非、同施設のwebサイトもご覧下さい。
公益財団法人 関西盲導犬協会WebSite
https://kansai-guidedog.jp/