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2019年10月24日木曜日


丹波の山里ベッカライカフェ・:*【ゾンネ通信:No,0323】*:・(10/25~10/29)*:・

そうこう言っている間に二十四節気の“霜降(そうこう)”を迎えた10月の終盤の、今月最後の営業週となります。

霜降とは秋も末で、霜が降りる頃と言う意味からそう呼ばれるようになったそうです。

この頃になると景色も少しもの寂しさが感じられるようになり、お店の庭のポプラの樹をはじめとした落葉樹が次々と葉を落としていき、次第に色付き始めた広葉樹が、それまでとは違った紅や黄褐色の葉色で季節を知らせてくれている様です。

22日には新天皇の即位礼正殿の儀が華やかに執り行われ、改めて歴史と文化の継承が途切れる事なく脈々と受け継がれ、国民全てにその価値が浸透し、規律と和を尊ぶ国になっていったのかを改めて気付かされる思いが致しました。

ラグビー日本代表“ブレイブブロッサムズ”の、ラグビーワールドカップ2019日本大会は、先週末の南アフリカとの戦いで幕を下ろしました。
恥ずかしながら、ほぼラグビーに関しての予備知識がない自分が、食い入る様にテレビに映し出される死闘を観戦している事が客観的に面白く、個性もバックボーンも違う選手、コーチやスタッフの、掲げた目標への一点に向かうエネルギーや、その限界点と世界の壁との僅かな差を埋めるためのピースがはまらない歯痒さや、見ている全ての観戦者のそれぞれの心に新たな希望や労いの思いなど、ここでも多くの心が一つに纏まった「和」の精神が改めて衆目を集めた魅力となったのではないかなと感じました。

ただ、また台風の影響が今週末に、西日本から太平洋沿岸の東日本の地域に及ぶ予測が出ています。

未だに孤立している集落や、再建の見通せない生活に疲弊している避難中の帰宅困難な被災地域の住民の方が数多くいらっしゃいます。

年の瀬まで後僅か2ヶ月と少しになりました。

日本中皆そろって温かい新年を迎える事の、実際の難しさを思うと、素人が口挟む事では有りませんが、国家予算の優先順位をそこに一つでも上げて頂ければなぁと切に思います。

【営業日/営業時間等のお知らせ】

今週末金曜日からの営業(10/25~10/29)には営業期間中のスケジュールに変更予定はございません。
販売時間は日曜を除く金~火曜日まで朝8:00から夕方6:00の通常(通年)通りの営業時間で、またカフェ営業時間 8時00分~17時00分(Last order 16時30分)にて皆様のお越しをお待ち致しております。

【週末獨逸麺麭(今週のドイツパン)】

2ヶ月周期の偶数月第4金曜日(25日)のドイツパンはヴァルヌスブロート(Walnussbrot=クルミブロート)です。

クルミの持ち味を最大限に引き出したライ麦主体の大型ブロートです。

ドイツをはじめヨーロッパではクルミの入ったパンは人気が高く、どのベッカライを訪れてもたいてい店頭には用意してあります。

弊店の本製品のレシピはサワー種(自家製天然酵母)を使用していないスタイルを採用いたしておりますので酸味はありません

ババリア地方(バイエルン州南部)で好まれる爽やかなスパイス(フェンネル・マジョラム)を効かせ、モラセスシロップ(廃糖蜜)で深みをだし、味わいにコクを持た仕上がりにしています。

27日(日曜日)のドイツパンは、“ヨーグルトブロート(Joghurtbrot)”です。

その名の通り、ベースは小麦が主体となるライ麦ブロートですが、
仕込み時の多くにヨーグルトを配合しており、風味や乳酸菌由来の酸味が特徴的です。

ドイツは酪農王国であることはよく知られていることですが、乳製品をうまく取り入れたレシピの製品化が数多くあります。
バター製造時に分離される「バターミルク=Buttermilch 」を使ったものや、クリームチーズとサワークリームのちょうど中間の性質ような「クワルク=Quark 」、「ホエイ=Molke」、「ケフィア(乳酸菌+酵母のヨーグルト)=Kefir」等など無数に組み合わせはあります。

それぞれに特徴を巧く活かし、良さを最大限に引き出す技術はパン作りの歴史の長さゆえなのでしょうか? 気候や地形と言った地域性や、各地域の生活習慣なども反映しとても興味深いブロートは無数にあります。

【この週末からのパングラタン】

いよいよこの週末からの販売再開です。大変お待たせ致しました今週末のパングラタンは、「日吉産鹿肉の赤ワインとトマトの煮込み(Ragoût de chevreuil au vin rouge et tomate)」です。
丹波の山里「日吉町胡麻地区」の野山を駆け回る野生の鹿を、地元のハンターが仕留めた新鮮で身の締まった貴重な鹿肉をたっぷり使わせてもらいました。

一晩、香味野菜とハーブと共に鹿肉をたっぷりの赤ワインに漬け込み、肉、野菜をそれぞれソテーして旨味を封じ込め、漬け込みに使ったたっぷりの赤ワインとトマトで煮込んだ、とても贅沢な一品から今シーズンのパングラタンはスタートです。

鹿肉はは牛肉と比較して脂質が1/5、カロリーは半分以下なのに鉄分は1.7倍です。

ヘム鉄と呼ばれる身体に吸収されやすい鉄分の成分が豊富で、貧血や冷え性を予防する働きがあるので、これから寒くなるこのシーズンにはもってこいの食材と言えるでしょう。

世界最大の鹿肉消費国はドイツで、年間消費量は4万~4万5000tとされており、ジャガイモ団子添えの鹿肉煮込み(Hirschragout)や、ドイツの太打ちパスタなどに添えられる鹿肉のローストの赤ワインソース添え(Hirschbraten)などは、あちらのレストランではよく目にするメニューです。

鮮やかな紅色と脂身の少ない鹿肉を、血生臭くて硬い肉と言う先入観で敬遠する方も大勢いるのも事実ですが、ヨーロッパの星付きレストランの肉料理では、野生鹿の肉は最高位のグレードの扱いとされている位に滋味に溢れ、ロースト、グリル、ラグー等料理の個性をぐっと引き上げてくれる特別な食材なのです。

今週から始まる“秋~春の期間限定”オリジナルのパングラタン。若干出だしから飛ばしてしまった感がありますが、これからのシーズンもよろしくお願い致します!
(オリジナル・スープシリーズはもう少しのご辛抱。暫しお待ち下さい)

【新商品/販売終了/休止/再開/売価変更のお知らせ】 

 1).季節商品は順次秋冬商品へと衣替え致しております。
いよいよ真打登場!! 今シーズンのクリームパンの発売が再開致します。

今秋は、気温の乱高下で開始日を何時にするかとなかなか難しく、ようやく涼しい晩秋のこの時期に来てGo!!サインが出た感じです。

10月に入っても30℃を超える夏日が観測されたり、目紛しい不安定な気温に「本当に晩秋なの!?」と思えてしまう様な気候が何日もあり、気候変動は他人事ではない気がします。

自家製の銅鍋炊きカスタードを包み込んだオーソドックスなクリームパンは、小さなお子様からご年配のお客様まで大人気です。大変お待たせしました!

2).いよいよ今月4日(金)より、今年のシュトレンの予約承りが始まっております。
店内入り口とキャッシャーにはお知らせが掲示してございますが、こちらの方はご 覧頂けたでしょうか? 既にお客様から多くの色々なお問い合わせも頂いております。価格は2,800円(本体税抜き価格 2,593円(軽率適用))で販売させて頂きます。

日本を含む、原材料の世界的な気候変動等自然災害による生産低下や、トランプリスクの最大の懸案である米中の貿易摩擦に端を発した、世界規模の輸入コストの増大により、度重なる価格改定(値上げ)と言った状況には拍車が掛かっております。

シュトレンの主原料に数えられるバター等乳製品(担い手の減少や飼料の高騰に起因)やドライフルーツ/ナッツ類、スパイス類の価格の高止まりが続いていることに加え、物流等に関するコストも上昇しており、原材料費の負担が従来よりも大きくなっております。

弊店でもさまざまな対策を講じてこれまで生産性の向上やコスト削減等の改善を重ねて、ここ数年来価格維持に努めて参りましたが、企業努力だけではこれ以上は困難な状況であると判断し、昨年までの価格から価格改定させて頂きました。

今後も引き続きコスト削減の努力を徹底することで、今年の楽しいクリスマスシーズンも皆様のご満足いただける商品・サービスをお届けし、ご期待に添えられる様に精一杯頑張ります。 引き続き何卒宜しくお願い申し上げます。

お引き渡しは12月1日(日)からとなります。 今年のクリスマスに是非ともご検討下さいませ!! 

3).毎年ご好評頂いています「水出しアイスコーヒー」「アイス・オ・レ」の今シーズンの販売は、10月15日をもちましてで終了いたします。今年もたくさんの方にご愛顧頂きました事を感謝致します。
これから益々肌寒くなるシーズンに向けての温まる商品も順次ご用意して参りますので、引き続きご愛顧頂きます様お願い申し上げます。

 4). 創業した2007年の9月頃のわずか1ヶ月程だけレギュラー商品として店頭販売し、その後お盆や正月、大型連休期間の時期のみに限定製造販売で長きにわたり封印されていた「全粒粉食パン(whole wheat bread)」をリバイバル販売を開始致しました。

創業の2007年当時は商品拡大と淘汰を繰り返すカオス状態の中で、カテゴリーの重複する商品等の整理を行った際に一旦廃番を決定した商品ではございましたが、根強い草創期からのファンのお客様から長く再定番化を望む要望を頂いてきたこともあり、時期を限定(GWやお盆時期/正月期間中等)して単発でお出しして参りました。

昨今の食パンの人気により一層求められる声の高まりにお答えし、10月より毎週月曜のみの焼成となりますが、この秋以降の定番化を決定致しました。
こちらの商品も是非皆様に御愛顧頂けたならばとても嬉しいです。

【その他お知らせ】

・先週より弊店でもクレジットカード、交通系IC、一部の電子マネーによるキャッシュレス決済始めました
QRコード決済(payペイ・LINEペイ等)と電子マネーへの現金チャージ、現金と電子マネーの併用はできません。
経済産業省が推進する《キャッシュレス・消費者還元事業》の最大5%還元の対象店舗となっております(こちらのキャッシュレス・消費者還元事業参加店舗が探す事ができるアプリやWebでは、決済手段の一覧にコード決済(QR/バーコード)の使用が可能と表示されておりますが、間違いですのでお気を付け下さい)。

・当店館外のテラスでは、山並みの緑や野鳥の囀りなど直に体感して頂き、開放感の中で利用して頂けます。(厳冬期はお休み致します)
館外テラスご利用に際しましては、配膳も含めましてセルフサービスとさせて頂いており、食事後のトレー及び食器類の店内への返却(紙屑等は備え付けのゴミ箱へ)も含め、お客様のご協力をお願い申し上げます。
(また、当店での喫煙は従来通り店外にてお願い致します。喫煙時には他のお客様にも是非ご配慮頂きます事をお願い申し上げます)

・弊店には駐車場スペースを設けており、お車でのご来店のお客様にご利用頂いておりますが、駐車場スペースには限りがございます。
どうかグループでお越しになられるお客様は、乗用車お1人1台ではなく、可能な限り極力お乗り合わせの上お越し頂きます様、伏してご協力お願い申し上げます。また、駐車スペースは区画された所定の場所に正しくお止め頂きますことも併せて御願い申しあげます。

大きく道路にはみ出した駐車は工事車両のみならず、小学校・学童施設とも隣接する道路は通園・通学・生活道路の為、また配送大型車両や緊急車両も通行しており、近隣住民の皆様や、その他のお客様の通行を妨げる迷惑駐車は事故を未然に防ぐ意味からも、どうか慎み頂きます様重ねてお願い申し上げます。
(駐車場内及び公路上での車両に因る事故、或いは盗難・破損等のトラブルにつきましては、当店といたしましては一切の責任を負いかねますので予めご了承願います。店舗南側(厨房出入り口側)プレハブ倉庫横にも1台分のお客さま駐車スペースを確保致しております。)

(※天候不順や その他の理由のため、近隣各方面からのご来店が著しく困難な状況を事前に予想された場合には、営業時間の変更・中止を行う場合もございます。また、原材料・商材の入荷事情に拠り、予告なく販売予定商品の中止や、仕様の変更が発生する場合もございます。予め御承知於き下さいます様、伏してお願い申し上げます。なお、ご不明な点などがございましたら、何也とお問い合わせ下さいませ。)

~今週も拙い長文にお付合い頂き有り難うございました~

夏季休業のお知らせ

  平素より格別のご愛顧を賜り、誠にありがとうございます。 誠に勝手ながら、 下記日程を夏季休業とさせていただきます。 ** 令和7 年8月29日(金)・30日(土)・31日(日) **の3日間、休業とさせていただきます。 (※8月27日・28日は通常の定休日 )